第23章 TRUMPET VINE
「お姫さんはいつになったら男っう生き物を理解するんだ?
男はな、好きでもねぇ女を抱けるんだ」
『ドフラミンゴさんは抱かないって言ったもん』
「下心ねぇ男なんていねぇんだ。
俺の気が変わるかもしれねぇだろ?」
『じゃ、ゾロも気が変わったの?
私が1カ月そばにいないだけで他の女の子を抱けるの?』
「・・・それは、ゾロにでも聞け。
あいつの考えはわかんねぇしな」
『聞けるわけないじゃん。
だって、だって私と一緒だったんだもん』
再度、パソコンを見続けて話していたドフラミンゴが初めて私を見た。
先を促すかのような視線。
『見たの、ゾロがエッチしてるところ。
・・それも私と初めてキスした路地で後ろから入れてた』
私は下を向いたまま、顔が上げられない。
何でこんな事ドフラミンゴさんに話してるんだろう・・
『私の時と同じ様に囁いてて同じ様にその子を見てた。
仕事だと言われても・・無理なんだもん。
ゾロはあの子も私も同じだったんだもん!』
私は、誰かに聞いて欲しかったんだ。
この胸の苦しみを・・
『ホストの仕事だって、嫉妬した。
だからこれ以上は耐えれない』
「、ホストの仕事は女が求めてきたら寝るのも仕事なんだよ。
そこに好きや嫌いっう感情は無い。
全て金と名誉、名声ためだ。
ヤツは、それを求めてなかった。
だが、と出会った求めたんだよ」
金と名誉、名声?
私の、せいって事?
「の周りには誰がいる?
好意を寄せる男はどんな奴らだ?
社長、医者、警察官僚。
職種は様々だが、年収はトップクラス。
その上、の肩書きは副社長。
方や男はただのホスト。
男のプライドなんて、木っ端微塵のズタズタだ」
考えた事なかった。
地位や名誉、そんな事私には何の価値もない。
「おそらくゾロは、金を手にするためにトップを狙うつもりなんだろう。
そのためには、客に金を出させなきゃなんねぇ。
出させるためには何をする?
女が求めるものを与えるしかねぇんだよ」
『それがどうしてエッチになるの?』
「フフフフ、決まってるだろ?
金を使った分求めてくるんだよ、ホストの心をな。
それを形で示すとすればセックス以外ねぇだろ?」