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花言葉を君に 【ONE PIECE】 現パロ

第23章 TRUMPET VINE






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冷たい、また冷たい。

「頭は冷えたか?」

『冷えた、冷えました!
何でまた冷水シャワーなの?!』

「ククク、悪いが他の男を思ってる女を抱く趣味はねぇし、女に困ってねぇんだよ」

『・・・』

わかったらさっさと風呂入れ と、言い残しバスルームから出て行くドフラミンゴ。

また、あの日と一緒だ。
ホテルに連れて行かれたかと思うと直行で洋服のまま冷水シャワー。

洋服を脱ぎ捨てた私は、湯船に身体を沈める。
これもまた同じ、泡風呂。

「いい子にご褒美だ」

薔薇かと思ったら手渡されたのは苺が入ったシャンパン。

『苺だっ!』

これは初めてだ。
透明な気泡が弾ける中に浮かぶ真っ赤な苺。

ゴクリと飲み干した私は、もう1杯と催促する。
一気に飲み干した私に呆れながらもドフラミンゴは注いでくれた。

次は、ぷかぷか浮かぶ苺を楽しみながら飲んでいく。

『今日は入らないんですか?』

「何だ、一緒に入って欲しいのか?」

『違いますッ!!』

湯船に腰掛け、苺が入ってないシャンパンを飲むドフラミンゴ。
スーツ姿だった格好が今は、バスローブを身に付けていた。

もう一杯と再び催促した私にドフラミンゴは注いでくれず、仕方なく苺を齧る。
甘酸っぱい味とシャンパンの香り。

『そろそろ出たいので出て行って下さい』

私の頭を撫でて無言で出て行くドフラミンゴを確認した私は、身体と髪を洗いバスルームを後にした。


部屋に行くとドフラミンゴはソファーに座り、パソコンを使っていた。
仕事だろうか、いつも掛けているサングラスは外し真剣な表情でパソコンを見ている。

入り口に立ったままの私を見咎めたドフラミンゴはいつもの笑みを浮かべていた。

「出たのならさっさと寝たらどうだ?」

『ドフラミンゴさんは寝ないんですか?』

「何だ、一緒に寝て欲しいのか?」

お風呂の時の様に話すドフラミンゴ。
私は頷いた。

あの日の様に添い寝して欲しい。
そう、思ったんだ。

「言っただろ?他の男を想ってる女を抱くほど飢えてねぇんだ」

そう言って視線を逸らすドフラミンゴ。

『そばにいて欲しいだけです』



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