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花言葉を君に 【ONE PIECE】 現パロ

第22章 CALENDULA





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『出張、ですか?』

社長室。
クロコダイルから渡された企画書に目を通す。

「あぁ、向こうでトラブった。
パーティや招待が来ているのもあって行こうと思う」

わざわざ社長自ら出向く程のトラブルではないが、今後の為にも行ったほうが無難だろう。

『わかりました。
至急、スケジュール変更しますね』

「も来ないか?」

『・・えっ?』

社長の出張予定期間は4週間。
下手したら1カ月に及ぶ。

『秘書が必要なら誰かお付けします。
私までもここを離れるわけにはいきませんよ』

これでも副社長だ。
社長が居ない間、代理でする仕事は山程ある。

「お前も少しは向こうで人脈を作るといい」

これは・・決定事項か・・・
ふと、脳裏にゾロが浮かぶ。

社長と出張なんて言ったらどう思うか・・

「それとも、恋人がいたら出張しにくいか?」

『!!
行きます!行かせて下さい!!』

ニヤリと笑う社長に私は言い切った。
恋愛にかまけて仕事を疎かにする気はない。

「じゃ、出張の準備よろしく」

呼びに来た秘書に連れられ社長は席を外す。
その後ろ姿を見送りながら私はぼんやり考えた。

社長と副社長の出張となったら準備が大変だ。

視察先の資料にデータや必要な物、パーティの返事に挨拶回り先に訪れる旨を伝えなければいけない。

それ以外に飛行機、ホテル、配送車の手配。
パーティ服や小物、美容室の手配。

離れる際の仕事の采配等山積みだ。
秘書課と手分けするにも今週は休み返上なのは確実。
スケジュール帳を睨みながら出張までの段取りをどう計算してもギリギリ間に合うぐらい。

ゾロと話す時間を作るのは無理?
いやいや、無理矢理にでも作って直接会って話さなきゃッッ!!

ゾクっと悪寒がした。
社長と出張って言ったらゾロはどんな態度を取るだろうかと考えると今からでも怖い。







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