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花言葉を君に 【ONE PIECE】 現パロ

第21章 CYCLAMEN






それから、私達はドフラミンゴを交え話に花を咲かせた。
ドフラミンゴの話題は豊富だった。

いろんな国の話から世間話。
新しい企画の話と仕事上、ためになる話ばかりだ。


『あっ、ゾロ!!』

そんな私達の元へゾロが戻って来た。

「何でオーナーがいるんすか?」

若干機嫌が悪そうに見える。

「視察だ視察。
お前らがちゃんと仕事してるかの確認に来たまでだ」

ゾロが来たのを合図にドフラミンゴは席を立った。

「じゃな、お姫さん」

『はい、お話楽しかったです』

手を挙げ去るドフラミンゴに頭を下げる。
ドフラミンゴと一緒にエースも席を離れた。





「・・随分楽しそうじゃねぇか」

『うん、面白い話ばかりで楽しかったよ』

素直に感想を口にしただけだった。
それがいけなかったのだろう。
途端に、眉間にシワを寄せるゾロ。

「お前、わかってんのか?
オーナーはお前に気があるって」

『えっ?それは前の事でしょう?』

ちゃんと、断りはした。
それは、ゾロも知ってるはずなのにと私は戸惑うしかなかった。

「・・そんな簡単に諦めつくと思うか?」

『それは・・ドフラミンゴさん本人じゃないとわからないわ。
でも、私がソファー席に誘っても座らなかったのよ』

ドフラミンゴはお客様として私に接していた。
いつもの甘い言葉も揶揄う言葉も無かった。

仕事だとわかって欲しかったし、ドフラミンゴはゾロの雇い主。
だけど、私の発言がゾロの勘に触ったのだろう。


突然、荒々しく唇を塞がれた。
絡み合う舌、酒の香りが色濃く混ざる。

『・・っっあっ・・・』

周りに見えなくても、周りに聞こえなくても、場所が場所だ。
私は力いっぱいゾロを押した。

その態度もゾロを刺激した。
乱れた息を整える私にゾロは冷たく言ったのだ。



「そんなにアイツの肩を持つなら勝手にしろ」


そう言って立ち去るゾロに私は何も言えなかった。

ヤキモチだとわかる。
独占欲がそうさせたともわかる。

だけど、ゾロの態度に私は納得が出来なかったのだ。





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