第2章 黒子はボクです。
黒子「…すみません。バスケ部に入りたいんですけど。」
短髪の女子生徒と眼鏡の主将と思われし男子生徒がいる机に近寄り、黒子は声をかけた。
リコ「どうぞ。入部希望者ね。ここに名前と出身校を書いて。」
女子生徒はマネジだろうか?
紫苑はそう思いながらやや、遠慮がちに紫苑は口を開いた。
紫苑「あの、私マネジ希望なんですけど、ここ、募集してますか?」
リコ「入部ならだれでも大歓迎よ!新設校だから人数少ないのよねー。」
女子生徒は紫苑に仮入部希望書とペンを差し出しながらにこっと微笑んだ。紫苑はそれを見ると安心したように思わず口元を緩める。
紫苑「よかった。また一緒にできるね、黒子っち。」
二人はさらさらと手早く記入すると、お辞儀をしてその場を去った。二人が書いた仮入部希望書に目を通し、二人の目がはっと見開かれた。
リコ「今の…帝光中出身!」
日向「綺麗だったな…あの子。」
リコ「そんなことより!帝光中バスケ部出身で、しかも今年一年ってことは…キセキの世代!」
日向「そんな奴が二人も入ってくるなんてな…」
主将、日向は紫苑の名前の書かれた紙を手に取り、じっとしばらく見つめていると思わずうわずった声が漏れた。
日向「あの子…白華紫苑じゃないか!!あのアイドルの!モデルもやってる!!」
リコ「へー…」