第3章 本気です
黒子はいつものポーカーフェイスで黄瀬を見つめている。気がつくと後ろの方で期待のこもった眼差しで紫苑と黄瀬を見つめている者が数人いた。
降旗「あ、やっぱり…間違いなかった!!」
河原「白華紫苑さん!さ、サインくれるかな…?」
河原たちが恐る恐る声をかける。紫苑がため息をつくと黄瀬の腕が再び紫苑に回った。
黄瀬「ダメッスよー。しおりんは大切な人なんスから。」
黒子「黄瀬君紫苑さん嫌がってるのでやめてくれませんか?」
黒子が注意するとふと、黄瀬の目が何かをとらえた。飛んできたのは、バスケットボール。なんなくそれを受け止めるも流石に痛かったらしく顔をしかめた。
黄瀬「ったー。ちょ、何?」
「火神?!」「火神君!」
日向とリコに怒鳴られるもそれを無視し、火神は黄瀬に話しかけた。その目は炎で燃えているように見えた。
火神「折角の再開中悪いな。けど、わざわざ来て挨拶だけもねぇだろ。ちょっと相手してくれよ。イケメン君。」