第3章 本気です
火神「…なぁ、ところでお前らさ、なんで他の五人見てぇに名のしれた強豪校に行かねぇんだ?そもそも幻のシックスマンなんて言われてるぐらいじゃねぇか。」
黒子はバニラシェイクを飲んだ。
火神「お前がバスケやるのには何か理由があるんじゃねぇの?お前も、わざわざこいつと同じとこでバスケのマネジやるなんて、理由があるとしか考えられねぇだろ。」
黒子「僕らがいた中学のバスケ部には唯一無二の基本理念がありました。それは勝つことが全て。そのために必要だったのは、チームワークなどではなくただキセキの世代が圧倒的個人量を行使するだけのバスケット。それが最強だった。けど、もはやそこにチームはなかった…五人は肯定してたけど、僕はなにか大切な物を欠落した気がしたんです。」
火神「で、なんで?お前のバスケでキセキの世代倒したりすんのか?」
黒子「そう思ってたんですけど…」
火神「マジかよ…」
黒子「それより僕はこの学校で君と監督の言葉にしびれた。今僕がやる一番の理由は、君とこのチームを日本一にしたいからです。」
火神「…したいじゃねぇよ。」
火神は立ち上がり、二人を上から睨みつけた。
火神「日本一にすんだよ。」