第3章 本気です
リコ「今いる二年は全員去年やったのよ。」
「は?聞いてねぇ…」
「いや。勧誘のとき言ってた…」
「けどまさかここまで…」
リコ「さっきも言ったけど、具体的で相当な高さのハードルでね。一回戦突破とか、頑張るとかはやり直し。」
火神「……余裕じゃねぇか。テストにもなんねぇ。」
一番に名乗り出たのは火神。危険にもフェンスの上に飛び乗った。
火神「1-B、5番!火神大我!!キセキの世代を倒して、日本一になる!!!!!」
声が響き渡る。全校生徒の目が火神に向けられている。
リコ「…次は?早くしないと先生来ちゃうよ??」
「あの~…彼女欲しいとかじゃダメですかね?」
やけに真剣な顔。リコは笑顔で言った。
リコ「却下。他には?」
河原「じ、じゃぁ、僕が!」
河原が勇ましくフェンスに近寄る。
河原「1-A、河原浩一。東京都中央区出身!!子供のころは病弱で、スポーツどころじゃありませんでした……」
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紫苑「(長…)」
黒子「長いです。」
紫苑は腕組してあくびをかみ殺していた。隣で黒子も退屈そうにしている。
げしっ!っと音がしてリコが河原を蹴り飛ばした。
リコ「次っ!」
「あの俺彼女が欲しいんですけど…」
リコ「却下だっつーの!!」