第3章 本気です
月曜朝8:40.
リコ「ふっふっふー。待っていたぞ。」
紫苑は屋上の様子を見た途端あきれてものも言えなくなった。監督であるリコが戦隊ものの悪役のごとく仁王立ちで待ちかまえていたのだ。
火神「…アホなのか…?」
黒子「決闘?」
火神「つーか、忘れてたけど月曜って…あと五分で朝礼じゃねぇか!」
火神の言う通り、グラウンドでは全校生徒がもうすでに列をなして並んでいた。バスケ部新入生とリコだけがまだ屋上にいる。
火神「ほら!とっとと受け取れよ!」
ポケットの中からくしゃくしゃになった本入部届けを取り出しリコに見せるが、リコはそれを止めた。
リコ「その前に、一つ言っておくことがあるわ。去年あいつ等に監督頼まれたとき、約束したの。全国目指してガチでバスケをやること。もしあんた達にその覚悟がなければ、同好会もあるからそちらへどうぞ。」
火神「は?そんなのあるに決まってんだ…」
リコ「あんたらが強いことは知ってるわ。けど、それより大切なことを確認したいの。どんだけ練習を真面目にやっても、いつかだのできるだのじゃ、いつまでも弱小だからね。具体的かつ高い目標と其れを必ず達成する強い意志が欲しいの。…んで今!学年クラス名前、今年の目標をここから宣言してもらいます!さらにできなかったときはここから…全裸で好きな子に告ってもらいます。」
雷が落ちた。