第3章 本気です
教室へ戻りながら、紫苑は嬉しそうに本入部届けを胸に抱いた。
紫苑「…皆に会えるといいな。」
黒子「…なんで、同じとこへ行かなかったんですか?僕じゃなくて、あっちに行けば良かったじゃないですか。」
紫苑「何でだろうね。なんか、愛想尽かされそうで怖かったんだ。…ずっと一緒にいることが怖かったのかも…」
机に座り、本入部届けに記入しながら紫苑は答えた。黒子は紫苑の筆箱から同じくシャーペンを取ると無言で記入し始めた。
黒子「…僕は紫苑さんは特別な存在だと思うんです。彼にとっては…唯一和める場所じゃないでしょうか。」
紫苑「彼は背負う人だから、これ以上は背負わせたくないんだよ。…わかるでしょ?」