第2章 黒子はボクです。
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火神「キセキの世代ってのはどんくらい強えんだ?」
星空となったビルの明かりが眩しい夜。三人は並んで家路へとついていた。
火神「俺が今やったらどうなる?」
黒子「瞬殺されます。」
火神「もっと違ういい方ねぇのかよ!」
黒子の言い方にカチンときた火神は牙をむいた。紫苑が拍車をかけるように言う。
紫苑「たぶん、今の火神なら私でも勝てる。」
火神「バカ言え。お前に負けるわけねぇだろ。」
黒子「何言ってるんですか。紫苑さんが火神君に勝つなんて当たり前ですよ。」
火神「てめぇ、俺のことなめてんのか!」
黒子「だって、紫苑さんはキセキの世代の親みたいなものですから。紫苑さんがいなかったらキセキの世代は影も形もなかったでしょう。」
火神の目が紫苑に向けられる。この黒子よりも背の低いしかも女。信じられる話ではない。華奢なこいつに第一バスケができるなんて…