第2章 黒子はボクです。
黒子「紫苑さんは僕達キセキの世代と一緒に練習してたくらいです。実力は僕より上です。」
紫苑「実際は…私じゃない。」
黒子「僕は認めます。…ただでさえ天才の五人が今年それぞれ違う強豪校に進学しました。まず間違いなくそのなかのどこかが頂点に立ちます。」
赤信号で立ち止まる。不意に火神が笑いだした。
火神「いいね。火着くぜそう言うの。決めた。そいつら全員ブッ倒して日本一になってやる。」
紫苑と黒子の目が火神に注がれる。しばら二人は悩んだ後、黒子っちが代表して言った。
黒子「無理だと思います。」
火神「…おい!」
黒子「潜在能力だけなら分かりません。でも、今の完成度では、彼らの足元にも及ばない。一人では無理です。僕も決めました。…僕は影だ。でも影は光が強いほど濃くなり、光の白さを際立たせる。君という光の影として、僕も君を日本一にする。」
火神「?!………言うね。勝手にしろよ。」
黒子「がんばります。」
決心の中、懐かしい気持ちで二人を見つめる紫苑の姿があった。