第2章 黒子はボクです。
その日の夕方。火神は大量のハンバーガーを買っていた。山盛りに盛られたハンバーガーは人目を引く。窓際の席に座り、一つを頬張るまではよかったが、とたんにむせた。
なぜなら、目の前に黒子が座っていた。
火神「ど、どこから!つか、何やってんだよ!!」
黒子「僕が先に座ってたんですけど…好きなんです。ここのバニラシェイク。」
火神は鼻で笑うと、バカにしたように言った。
火神「どっか違う店行けよ。」
黒子「いやです。」
火神「誰かに見られたら仲いいと思われんだろうが!」
紫苑「あれ~?火神そんなこと言っていいのかな~??」
火神が横を向くと、紫苑がそこに立っていた。火神は連続で飛び上がるとふてくされたように頬杖をついた。
火神「お前か…名前なんつったっけ?」
紫苑「白華紫苑。」
紫苑は近くにあった開いてる椅子を引っ張ってくると二人の間に座った。
黒子「もともと行きつけの店なんです。」
紫苑「もう、私の中ではバニラシェイク=黒子っちになってるよ。」
黒子「やめてください。僕は食べ物じゃありません。それより紫苑さんは今日は何を買ったんですか?」