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蜜月の熱に酔わされて。(ハイキュー R-18)

第16章 今度は君の手を引いて。(白布賢二郎)


「賢ちゃん…賢ちゃんはちゃんと胸を張って良いんだよ」

あの白鳥沢が負ける。
あの牛島のいる白鳥沢が。
その事の大きさや重大さが全部わかってるわけじゃない。
だけど、彼は、彼らはあんなに凄いプレーを見せてくれたじゃないか。




「一番、格好良かった」




白布を抱き締めたまま少し震えた声で、はそう言った。


「一番は牛島さんじゃないのかよ…」
「う、牛島さんは憧れ…!!賢ちゃんは…!//」


抱き着いているの肩を掴んで少しだけ体から離す。
パチリと目が合うとたちまちの顔は赤くなって。
白布は真剣な視線を向けたまま口を開いた。


「俺は、なんだよ…」

もしも、同じ気持ちでいてくれているのなら。

真っ赤な顔に手を添えて、ゆっくりと顔を近付ける。


「……賢ちゃんは、特別、なの…ずっと、大好…ーっ」


重なり合った唇から流れる気持ち。

自分の想いをぶつけて良いのだろうか。
彼女の『特別』を自分が受け取って良いのだろうか。


「ん…、ふぅん……っ」

絡ませた舌、キスの合間に漏れるの吐息が白布の欲を膨らませた。


「けん、ちゃん……」



ずっとずっと言いたかったけど、
ずっとずっと言わずにきた事。




「…、俺もお前が好き。お前が特別」




白布の言葉を聞いての瞳には涙が浮かぶ。
ぎゅうっと抱き着くとは白布の違和感に気が付いた。

「け、賢ちゃん……!あ、の…あ、当たってる…!」

抱き着いたのお腹の辺りに固い感触。
慌てて体を離そうとするが、白布にガッチリとホールドされてしまいそれは叶わなかった。

「仕方ないだろ、好きな女の部屋でこんなに密着してるんだから」
「…////」

恥じらう様子もなく淡々と答える白布にはさらに赤面した。



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