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蜜月の熱に酔わされて。(ハイキュー R-18)

第17章 その黒は、心を支配する。(夜久衛輔)


両手を縛っていたネクタイを外して、仕切り直しだ、と言う夜久は優しくにキスを落とした。
散々ローターで解された秘部に指を這わしゆっくりと沈める。
少し動かしたところでは夜久の手を制止した。

「どした…?」
「あの、先輩…わ、私結構限界で…出来ればもう欲しいです…」
「…!そ、か…ワリィ……」

達するなら、夜久のモノで。
それがの希望。

避妊具を被せた自身をの秘部に宛がった。
少し腰を進めただけでまるで吸い込まれるようにしてナカへ沈んでいく。

「…っ、すげ……」
「んん……っ」

仲直りをしたせいか、散々焦らされ続けたせいか。
の感度はいつもより数段良くなっていた。
自分の意識とは別に夜久自身を締め付けて離さない。


「……っ」

腰を打ち付ける度に秘部からは溢れんばかりの愛液が音を立てている。

くちゅりと言う音が興奮を誘う。

気付けば黒尾から貰ったローターはベッドの下に転がっていた。

あんな事をしてしまったせいなのだろうか。
自分のモノなのに自制がきかなくなってしまっている。
いつもよりも早く訪れてしまいそうな絶頂を夜久は必死に誤魔化そうとする。

でも、眼下には。

「あっあぁ…!夜久、せんぱ…ぁ…ん!!」
「……っ」

乱れ、甘い声を上げる。

あんな事を、してしまったのに。
それでも自分の欲を受け止めようとしてくれている。



「…ごめんな、それでも」



好きだ。

最後のその夜久の言葉は、絶頂を迎えたの声と重なった。
同時に夜久ものナカへと熱を放った。









……………………………………
……………………
…………

「ねぇクロ、夜久くんに何渡したの?」
「ん~?まぁ、ちょっとな」
「…あんまり二人の事構いすぎるのもどうかと思うけど」
「研磨クーン?そんな目で見んなよー」

夜久達を校門で見送った後、孤爪と帰宅した黒尾はすっかり日の落ちた空を見上げて呟いた。


「…夜っくんが不安定だとチームとしてもマズイだろ」
「それはまた別問題じゃ…」
「かもな、まぁ今頃甘い時間を過ごしてるさ。大丈夫」
「…はぁ、無責任な大丈夫だね」


そう言って、孤爪は空とは真逆のアスファルトに視線を落とした。




END
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