第8章 はじまりの誓い。(菅原孝支)
菅原は優しく微笑んでそう言った。
不安な気持ちをいつもこうして拭ってくれる。
どっちが教師なのかわからなくなる事もしばしば。
「ね…先生、俺は先生が先生で良かったって思うよ」
「んっ…んん…っ!!あっ…だめ、もう…!」
菅原の指が最奥を突いて掻き回した。
の爪先がピンと伸びて力が入り、絶頂を迎えた事を教えていた。
一方的に話し掛けられるだけでは何も答えられていない、それでも菅原は続ける。
「もしも、とか俺も考えなかったわけじゃないけど…こうして明日を迎えられるんだ、俺達の形はきっとこれで良いんだよ」
同級生でも、先輩後輩でもない。
教師と生徒。
人には言えない関係だったかも知れないけど、この関係だったから今がある。
菅原は心の底からそう思い、考え込むにずっと伝え続けていた事だった。
「……孝、支くん…」
肩で息をするの髪を菅原はそっと撫でた。
「だからさ、もう余計な事考えずに…俺に集中しましょう!…って事!ね?」
そう言って歯を見せて笑う顔はまだまだ少年の顔をしているのに…そう思ったはすぐに後悔する事になる。
「ひゃ…あ、んっ!あぁ…っ」
「キ、ツいな…」
ズプリと潤ったの秘部に菅原自身が沈められる。
熱くて固い菅原自身は少年などではなく立派な男。
見上げた菅原の顔も先程とは別人と思うほど色っぽい。
「孝支、くん…っ」
「ん…っ、俺…今日もたない、かも…っ」
大きく脚を広げて、一番恥ずかしい所を生徒に見せている。
そんな理性が働きそうになるけれど、菅原の快感を堪える顔を見たらそんな事どうでも良くなってしまう。
の膝裏に手を添えて菅原は腰をリズミカルにグラインドさせる。
「私…っ、今日激しく、されたい…っ!孝支くんの、好きに…して欲し…!んっ…あん…っ!」
「ははっ…センセ…そんな事、言っちゃう…?」
一瞬笑った後、菅原は眉間に皺を寄せた。
「優しく…っしたいのに、クソ…!」
「あっ!あぁ…っ!奥…っ!んっ…」
己の欲望のままに動くだなんて、そう思うのに…腰が止まらない。
迫り来る射精感に菅原は目を瞑って必死に抗っていた。