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【R18】秘密の恋愛。

第3章 デート?


__隼side__

…可愛いなぁ。

昨日の0時に会ったから、もうすぐ会って12時間になる。

月詩さんはこの半日で、いろいろな表情を見せてくれた。

僕に向ける不可思議な顔、乗り物に恐れを感じ引きつらせた顔、笑った顔、無防備な顔。

もうツキノ寮のみんなぐらいずっと一緒にいる気がする。

…って言っても、それは僕が勝手に思い込んでいるだけなんだけどね。

「はーあ、どうしようかな…」

僕は今、昼食を買いに売店への列に並んでいる。

‘なんでもいい’、なんて言われたものの、1人の人なんだ。好みはあるだろう。

5mほど離れた売店の屋根の下には、メニューがある。

唐揚げ、アメリカンドッグ、たこ焼き…

茶色いものが目立つなぁ。

あれやこれやと悩んでいるうちに、刻一刻と順番は近づいてくる。

まあ、適当に買えばいいかな…。

特に指定しなかった月詩さんの責任でもあるだろう…。

「って、何勝手に押し付けているんだ、僕は…」

目に入ったものを頼んで席に戻ると、彼女は頰を1人でつねって悶々としていた。

…そういえば男性が苦手、なんだっけ…。

ラブホであんな無防備で寝ていた彼女曰くそうらしいけど。

それにしても、

「可愛いなぁ…」

と、僕が呟くと彼女は目を見開いてこちらをじっと見た。

おおっといけない。完全に無意識だったか。

適当にはぐらかし、僕と彼女は昼食を終えた。
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