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【R18】秘密の恋愛。

第3章 デート?


休日ともあり、遊園地の近くになるにつれ人が多くなっていく。


「…あれ、霜月隼じゃない?プロセラリーダーの」

「え、こんなとこに来るの?撮影?」

「近くで見るとかっこいい」



………黄色い悲鳴が度々聞こえてくる。

隼さんはこれに気づいたらしく、少し困った顔をしていた。

「…やっぱり気づいちゃうよねぇ。うーん、おまじないでもかけるか。今日限定でね」

『え?』

彼がそう言うと、綺麗にステップをふみくるりと一回転した。

そしてこの一言。

「ちちんぷいぷーーい!」





魔法とか呪文とかそういう類のものの代表的な言葉を吐き、彼は満足したようにゆっくりと歩き出した。

『ま、まってください!隼さん!』




『さっきのあれは何なんですか?』

“さっきのあれ”とは、まさしく彼曰くおまじないのことである。

「んー?だから、おまじない。」

『はい!?』

まっったく意味がわからない…。

「なんのおまじないかはもう効果出てるからわかると思うよ?」

彼はそういうが、やはり何が何だかわからない。

…いや、そういえばさっきと比べて静かなような…。

「…気づいた、かな?」

『…さっきまで聞こえてた黄色い悲鳴が聞こえないです…』

そう、“霜月隼”に対しての騒ぎが聞こえないのだ。

聞こえないというか、周りが“霜月隼”に気づく前に戻ったような感じだ。

普通の日常。変わらない。

「ファンとは仲良くしたいけど、今はプライベートだからね。みんな僕を一般人と同じだと思っているのさ」

隼さんは自慢げに話した。

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