第2章 困惑
『…うーん、あたま、痛い…』
目が覚めてまず襲ってきたのは激しい頭痛。
昨日は確か…………………、隼さんとラブホに入ってお風呂入って……。
あれ?それからどうしたんだっけ?
ふと横を見ると、隼さんが寝ていた。
『綺麗な顔…』
こう近くでみると肌は綺麗だし…なんか、いい匂いだし…
どこか子供っぽい寝顔は私の母心?をくすぐった。
『…かわいい』
…あれ?ていうかなんでこんな近くに隼さんいるんだ?
寒いと思ったら私、今、はだか…?
『………………………………………………え?』
大体の女子は叫ぶだろう。うん。私も叫びたい。でもね、それよりも驚きの方が強くて。
脳の機能が停止状態に陥っていると、隼さんの目がゆっくりと開いた。
「…あ、おはよう、月詩さん」
『お、オハヨウ、ゴザイマス…』
「ふふ、どうしたの?カタコトだけど」
どうしたのって、そりゃ、まあ…
ていうか私、はだかだから何かされちゃったのかな…あぁ、ダメだ。昨日の記憶が全然ない。
隼さんは起きるようで、上体を起こした。
「あ、僕先にお風呂入っちゃうね。月詩さん昨日ジェットバスの前で倒れてたけど頭とか痛くない?」
『そういえば…痛い』
隼さんは一度キョトンとし、高らかに笑った。
「なんだか面白いね、君。あぁそうだ。今日は土曜日だけど、休みかな?」
『えぇ、まあそうですけど…』
私がそういうと、隼さんは顔を輝かせた。
「それなら、しばらく僕に付き合ってよ。行きたいところがあるんだ」
『えっ』
隼さんはそう言うとすぐバスルームへ向かってしまった。