第2章 新しい仲間
岩泉side
気づいたら、真輝は、いなかった
まぁ、部活せず、バイトするって言ってたからいなくても当たり前なんだけど……
あの及川が素直に真輝を家に帰したことが信じられない…
無理矢理にでも男子バレー部の見学をさせると思ってたから…
だんだん、及川の周りの女子も散り始めた時、
「おい、及川!
行かなくていいのか」
と言ってカバンを持っと
「行くよー!
岩ちゃん、置いていかないで!
及川さん、部活行くから、また明日ね〜♪」
と言いながら追いかけてきた
「なぁ、及川」
「なに? 岩ちゃん」
「素直に真輝を返してよかったのか?」
「え? うん」
「マネージャーやらせる気なんじゃないのかよ」
「真輝ちゃんは、きっとマネージャーやるよ?」
「そんなの分かんねぇだろ
お前のファンが1週間以上もったらどーすんだよ」
「うぅ〜ん……
それでも、きっと真輝ちゃんはやるよ」
………は?
あんなに嫌がってただろ…
「なんでだよ」
「えぇ〜
そんな事も分かんないの? 岩ちゃんは〜
そんなんだから、モテないんだよ〜」
「今、俺がモテない話はいいんだよ!」
「それはね、まだ真輝ちゃんがバレーが好きだからだよ」
「……………」
俺は及川の言葉に何も返せなかった……
あいつもバレー馬鹿だから、多少のトラウマがあってもバレーが嫌いにならないことは何となく分かったから……
「今ごろ、バレーの事で頭いっぱいで、バイトなんて決められないんじゃないかなぁ〜?」
「お前、やっぱり性格悪いな……」
なんか言っておかないと、あの時のあいつを思い出しそうだった
「えぇ〜
及川さんはピュアっピュアの純粋っ子なのに〜〜?」
「お前、ピュアの意味、間違ってんぞ」
こんなどーでもいい言い合いをしながら、体育館に着いた