第6章 バレー部とバスケ部
そして、鍵をもって帰ると、一静がいた……
「真輝ちゃん、走るの遅くなった?」
と、及川が聞いてくる……
「そりゃ、運動してないし……」
と言うと、だんだん近づいてきて、私の二の腕をつかんできた
「な、なにすんのよ!」
「いやぁ~
さわり心地よくなったなって思ってね~」
!?
女子高生に言っていい台詞だと思ってんの!?
………た、確かに受験勉強とかしてて動いたりしてなかったから、ふくよかにはなったとは思うけど…
「おい、及川
それ、女子に言っちゃいけないせりふだから」
と、一静は言ってくれた
「今の、けなしてないよ?」
……は?
「触り心地のいい女の子、いいじゃん!」
そう、笑顔で言う徹に腹が立ったのは言うまでもないだろう