第1章 変わらない場所
あの2人となんだかんだ言い合いしながら、クラス掲示の前まで行くと、なんと、3人とも同じクラス……
「「「キャー
及川君と同じクラスだったんだけど!」」」
とか、
「「「なにこれ……
及川君と同じクラスになりたかった!」」」
だとか………
なに、こんな漫画みたいな展開………
なんだったら、代わってあげますけど?
って言ってあげたい気分……
そんなこんなで女の子たちの黄色い言葉に笑顔で対応している徹と、仏頂面で徹の反応に突っ込んでる一。
本当にお笑い芸人のコンビみたいだ
きっとこの2人は、信頼できる友達とか仲間とかを増やして行くのだろうな
だんだん小さくなっていく2人の背中を見ていてそんなことを思ってしまった
あの2人に追いつくために少し歩幅を大きめにして教室に向かった
過去は過去で、今から私が生きるのは、未来なんだから、ずっと後ろを向いてなんてられない
高校では、ひっそりとそれなりに楽しく生活するって決めた
だから、バレー部のマネージャーなんてしない……