第5章 肝心なのは…
そして、私が体育館に行くと、もうすでにほとんどのメンバーが揃っていた
もちろん、あの4人はすでにいた
選手がアップをしている間に、私私達はスポーツドリンクの準備と、ボールの空気入れをする
今日は、私がスポーツドリンク当番だ
だんだん分かってきたことがあって、選手によって、スポーツドリンクの好みの薄さはもちろん違う
徹は市販で売っているような薄さが好きだし、一は濃いめ、一静は少し濃いめ貴大は少し薄い方が好きみたいだ
他の選手も、少しづつ分かってきた
スポーツドリンクが完成して体育館に戻って、いつもの置き場所のステージの上に置くと、陽奈乃ちゃんも仕事が終わったみたいで倉庫から出て来た
「お疲れ様」
「あっ お疲れ様
今日、先輩がミニゲームするって言ってたから、ルール教えてもらってもいい?」
「今日、ミニゲームするんだ
もちろんいいよ!」
「あれ?
聞いてなかった?」
なんで、私のところに回ってきてないんだろう……
まぁ、別にいいけど……
ステージの前で喋っていたので、アップを終えた選手たちがこっちに来た
その間に、汗で滑らないようにモップをかけたり、ボールを出したりした
アタック練習、サーブ練習、レシーブ練習と、個人が弱いところを強化するための個人練習をしてからミニゲームをするのがうちの伝統らしい
個人練習が終わって、練習時間が一時間半になった時、
「集合!」
と、キャプテンから号令がかかった