第5章 肝心なのは…
どのグループも話し合いが終わったみたいで、発表することになった
私たちのグループは、乃々香ちゃんが進めてくれたからっていって男子が行ってくれることになった
私、本当に何もしてない……
徹たちのグループは、徹が発表してた
場所は、『ボウリングセンター』
理由は、1回のゲームが短くて済むし、比較的ボーリングがある施設には、他のゲームもあるから、別のゲームをしようという話になりやすいからだそうだ
一達のグループは、実はスポーツ系クラブをしている子ばかりで、場所?は、『スポーツ専門店周り』
理由は、みんなの想像通りだと思う
一静と貴大は同じグループで、場所は、『映画館』
理由は、そのグループの全員が同じ映画を観たいという話になったから…
他にも、『彼女の家』や、『彼氏の家』、『ファミレス』などが出ていて、私には縁遠い世界の話だなと思って聞いていた
隣を見ると、なんだか複雑そうにしている乃々香ちゃんの横顔が見えた
今日のグループの話し合いで、乃々香ちゃんのテキパキとした進め方は、面倒臭がりの高校生にはありがたいリーダーシップだし、質問をすると答えにくいだろうから自分から答えを言って周りに聞くという進め方で、尊敬していた
というか、本当にこの子は彼氏が居たことないのだろうか…?
謎だ…
世の男たちは、こんなに可愛い子を放っておくなんて、どれだけ見る目がないのか…
私が男なら、必ず一度は告白しているだろうに…
もしくは、こういう色事に私のように興味がないのか…
その辺の話を、この後は部活だから、明日にでも話しかけてみようかな
乃々香ちゃんの事をもっと知りたいって思ったオリエンテーションだった