第3章 ちょっとだけ

「……は、はい
今は、私だけですかね」

………………………………………
………は、はい〜〜〜⁉︎

もともと15人いたのに、4日過ぎたら、1人⁉︎

いやいやいや……
マジで⁉︎

「マネージャー希望ですか？」

「へ？」

「及川くんのファンの子がいなくなってから入ってくる感じの子もいるかなぁって思ったので…」

要するに、冷やかしがいなくなったから、マネージャーしにきたって思われてるってことでいいんだよね？

「ち、違います！」

「そっかぁ〜
及川君と岩泉君と仲良いってことは、バレーのルールとか詳しいの？」

まぁ、中学の時もバレーやってたから、ルールは分かる……

「まぁ、一応、やっていたので……」

「す、すごいね！
高校では、やらないの？」

そうくると思ってました…

「…は、はい……」

「そっかぁ〜
色々あるもんね……」

そう言った、マネージャーさんの顔は、少し曇ってみえた

もしかしたら、マネージャーさんも、中学の部活で何かあった人なのかもしれない……

余計な詮索なんて、されたくないし、したくない……

「私ね、バレーのルールよく分からないんだ……」

……この人も、徹のファンなのかな？

「まぁ、そこまで難しくないので、徐々にみんなのプレー見てたら、分かってきますよ」

「そうなのかな？
バレーは、スコアとかつけないの？」

あぁ〜〜
スコアは、マネージャーが普通はつけるものか……

「まぁ、スコアは審判の判断とか仲間の行動とかの記録なので、ルール、もっと覚えやすくなると思いますよ」

「そーだよね
バレーもスコアのつけ方なんて変わらないよね」

「っあぶない！」