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DREAM&dream♡

第2章 〜春、桜と君と。〜


優しく、それでも力強く抱きしめてくれる赤葦に優梨は、

「ごめんね。私だって言われたら悲しいのに、それをわかってなくて…。悪口のつもりじゃなかったの、ただ木兎くんが、相談に乗ろうとしてくれただけで…。
でも、結果的に勘違いさせて本当にごめんなさい…」

すると、抱きしめる力が強くなった。
優梨を抱きしめたまま、赤葦は喋る。

「…、そうだったんですね。俺は先輩を独り占めしている木兎さんに嫉妬していたんです。
木兎さんと仲良くしている先輩を見て、木兎さんに気持ちが移ってしまったのかなと不安になって…」

赤葦の声は震えていた。
初めて見た、赤葦の心の葛藤は、優梨に深く、しこりを残した。そう、この瞬間までは。

「だからさ…、今から俺の家で、優梨は俺のものだって事を証明させてくださいよ。」

赤葦のその一言に、優梨は全てを察したが、まだしたことはなかった。
しかし、赤葦の男の表情に、はい。と頷きかけ、、

「ま、待って赤葦くん!ここまだ家じゃないよ…??」

と、動揺して変な事を言ってしまった。
すると赤葦は、

「大丈夫ですよ、ここではしません。
これから先輩が可愛く啼く姿なんて、他の人に見せたくないですから。」と、一言いい、そして

…ちゅっ。と優梨にキスをした。

それは、優梨に拒否権はない事を意味し、また優梨もそれを望んでいる事を意味していた。
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