第1章 東京国立病院
赤葦「先生。」
「あ、おはよ。」
同僚の赤葦くんと挨拶を交わしているとすぐに...
秘書「すみません、朝から呼び出してしまって。」
「あ、牛島さん。」
牛島さんはパパの秘書をしている人だ。
噂によれば、パパより年下だとか。
それくらい、美人で若くてきれいな人だ。
秘書「ちゃん。おはようございます。さあ、こちらをご覧ください。今期からこちらの病院(本館)に異動になるものです。」ニコッ
「急にですか??」
東京国立病院は、いくつもの小さな病院を経営している。
そこから腕の鳴るもの。ある基準を満たしたものだけが、
この本館に異動になる。
良く言えば、本館にいる医者は「認められた医者」。
悪く言えば、本館にいない医者は「未熟な医者」。
まぁ、未熟といえど、現状に満足しないことは大切だ。
この広い世界の中でも、勝る医者が日本に沢山いるのは、その精神があってこそだ。
秘書「いえ。院長がずっと前からお考えになられていた医者ですよ。優秀なものがそろっていると聞いております。」
「んー。男の人ばっかりだ...。」
赤葦「...!!」