第7章 踏み出した先に…
大きく一つ深呼吸をすると
「男女の営み…云々より…
その先が…怖いんですよね私…(笑)」
そうポツリと呟いて
すずは下を向く……
「その先って…何やねん?」
そう言葉の続きを促すと
すずは更に顔をしたに向け
俺の腕に顔を隠すようにして
「私は今まで生きてきた中で
一度だけなんです。
そういうことをしたの。
でもそのたった一回が散々でして…(笑)
もうなんだかよく分からないうちに終わって
で…次の日に別れようって
言われちゃいまして…(笑)
これでラブラブになれた!!
なんて舞い上がってた自分が
なんかもう恥ずかしいやら…
情けないやら…(笑)
でもね私は私なりに大好きで…
だからそういうことも
頑張ったんですけど…
きっと私が悪かったんですよね……(笑)」
なんて
アホみたいに腹のたつ話を…
下を向いたまま少し震える声で
途切れ途切れに話した…