第7章 踏み出した先に…
ふらふらと足元のおぼつかないすずを
バスルームからベッドまで移動させ
冷えた体を暖めるために急いで服を着させ
毛布でぐるぐる巻きにしてると
「すばるくんも…入りませんか(笑)?」
なんてすずは遠慮気味に笑いながら
毛布を広げてくる……
だから俺は広げられた毛布の中に潜り込み
すすの体を後ろから抱きしめながら
ずっと気になっていたことを
思いきってすずにぶつけてみる…
「何をお前はそんなに怖がってんの?」
そんな俺の言葉に
俺の腕を握ってるすずの手に
ぎゅっと力が入るんがわかる…
でもすずは逃げることなく
ゆっくりやけど
ちゃんと俺の言葉に答えてくれた……