第7章 踏み出した先に…
「お前…何してんねん!?」
すずに近付きそう声をかけると
「あれ…?
すばるくん…どうしたんですか?」
なんて…
すっとぼけた答えが返ってくる(涙)
「俺はお前がいーつまでも出てこんから
溺れてんちゃうかとね…?」
そう言って笑いながら
すずの肩に手で触れると
お風呂に入ってたんが嘘みたいに
冷たくなってて…
「そっか…すいません心配かけて(笑)
ちょっとのぼせちゃって動けなくて(笑)」
なんて笑いながら
立ち上がろうとするすずを抱きしめて
「ほんま何してんねん!
湯冷めするにもほどがあるやろ…?」
そう文句を言うてやったら
すずは俺の体にしがみついて
"ごめんなさい…"
そう何度も小さな声で呟いた……