第2章 ストーカーとの距離
すばるside
テレビ局の控え室の中
イスに座りぼんやりとスマホを見つめてると
「昨日はちゃんとすずちゃん家まで送ったげたんやね?さすがしぶやん(笑)」
なんてにやにや笑いながら近づいてくる丸の手にはスマホが握られていて…
「なんでお前がそんなこと知ってんねん…?
って…あ…お前もしかして………?」
そう叫びながら丸の手からスマホを奪い取り
画面を見てみるとそこには
「昨日はお誘いいただきありがとうございました。ごはんもごちそうになり、すばるくんにもわざわざ家まで送っていただき感謝しています。」
なんてびっくりするようなメールが
写し出されてて
「何これ(笑)?
文章カッチンカッチンやんか(笑)」
なんて腹を抱えて笑いながら
スマホを丸に投げつけると
丸はぷぅっと丸くほっぺたを膨らませながら
「これがすずちゃんらしくてかわいいところやんか!今時LINEもしてないって言うし、アドレス聞くのも一苦労やったんやから…(涙)」
なんて文句を言うてくる…
そんな丸の話を聞いてると
なぜかまたむくむくとイタズラ心が沸いてきて
「まーるちゃん(笑)」
なんてにんまりと笑いながら俺は
丸の手からもう一度スマホを奪い取ってやった…(笑)