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ストーカーと俺の恋模様

第2章 ストーカーとの距離


すずside


なんのへんてつもない私の手を


私はもうかれこれ1時間ベッドの上に座り込み見つめ続けている。



だってこの手はさっきまで

すばるくんと繋がれていたんだから!!


にんまりとにやける顔で


顔上げると

そこには私を見て笑うすばるくんがいる。


もちろん実物じゃなくて

いつもコンスタントに笑いかけてくれる

ポスターですけどね?



私の部屋の中は

いつだってすばるくんに埋め尽くされている。


赤いカーテン。

赤いカーペット。

赤いベッド。


そして壁にはすばるくんのポスター。



はたから見たらストーカー?


そんなことどうだっていい。


ただずっと見ていたくて

ただずっと声を聞いていたい


誰になんて言われたっていい


すばるくんに埋め尽くされていたいんだ。



ただそれだけが私の願いだったのに



今日私はその一線を越えて


この手ですばるくんに触れて

話す事が出来た



ありがとう神様。


ありがとう丸山さん。



これからは少しだけ

丸山さんのことも好きになります。



あくまでほんの少しだけ………。
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