第6章 踏み出す勇気
「痛い……」
そう呟いて涙目で睨む私に
「ごめんな…すずちゃん(汗)
でも今は早くしぶやんを追いかけな…
生まれた誤解は生まれた時に解かないと
ややこしく絡まっちゃうから……」
丸山さんはそう言って
ヒリヒリと痛むほっぺたに
手を伸ばして触れようとする……
「触ったらぶっとばしますよ?
そんなの分かってますから…
勘違いされるようなこと
私と丸山さんの間には一ミリもないですもん!
だから今からちゃんと話てきます…
丸山さんが裸の理由。
だから早く服着て下さいよ?
端からみたら変態ですからね(笑)」
叩かれたほっぺたの変わりに
そんな嫌みをぶつけながら(笑)
「ありがとう…丸山さん(笑)」
そう言って一度だけ
丸山さんを思い切りハグし
私は全速力で
すばるくんのところに走り出した…