第6章 踏み出す勇気
すばるside
楽屋を出たあと
一人罪悪感と
自分に対する嫌悪感に落ち込みながら
歩いていると
俺の寂しさが滲み出ているであろう背中に
"ドンっ"とすごい勢いで
誰かが体当たりしてくる…(涙)
「何やねんもう…(涙)」
そう言って
腹立たしさ半分惨めさ半分で
後ろを振り返ると
俺の胸に勢いよくぎゅっと抱きついてくる
すずがおって…
「何してんねん…?」
そう聞いた俺に
「すばるくんを捕まえに来ました(笑)」
そう言ってすずは俺を見つめながら
俺に抱きつく腕にぎゅっと力を入れた…