第5章 難しい両思い
あれから一度家に戻り
ただいまバイト先にいる私は
古本の素敵な匂いに囲まれて
やっと少し落ち着きを取り戻したところで…
すばるくんと一緒にいられる。
話せるし触れられるし
そのことはすごく嬉しい。
でも今までのファンとしての距離と
恋人としての距離が急激に変わりすぎて
正直戸惑いまくりだ(涙)
抱きしめられたり…
手を繋いだり…
キ…キスをしたり……
それだけでも
心臓は口から飛び出しそうなのに
昨日私が耳にした言葉が
間違いでなければ…
"それ以上のことも……"
などとあり得ないことを言っていたような…?
無理だ!
そんなこと絶対に無理だ!!
私の歴史上そういう経験は一度しかないし
その経験さえ散々だったのに
そんなことをすばるくんと……(汗)
あぁ…考えるだけで……
「店長…すびません…鼻血がでまじた……(涙)」