• テキストサイズ

ストーカーと俺の恋模様

第2章 ストーカーとの距離


気まずい食事が終わって
一歩店の外に足を踏み出したら
驚くほどに空気がうまく感じる(笑)


やっとストーカーのあの重い視線から解放されて

家に帰れる!!


そう思って


「じゃあお疲れー」


なんて軽快に足を踏み出したものの


人生はそんなに俺に甘くはないみたいで……



「すばるくんがすずちゃんのこと送ったげて?」



そんな丸のあり得ない言葉に
がっつり足止めを食らうはめになる…(涙)



「はぁ?なんで俺が?」



そう苛立ちを隠しもせず眉間にシワを寄せる俺に


「だって俺が送ろうと思ったんやけど
すずちゃんが一人で帰るって言うこと聞かへんから…こんな時間に女の子一人で帰らすわけいかんしさ、すずちゃんもすばるくんの言うことなら聞くから…お願い!!」


なんて丸はこっそりと耳打ちをしてくる…



はぁ…めんどくさい…………


やっとこの気まず過ぎる雰囲気から解放されると思ったのに。



本音を言うたら

ストーカーがどうなろうとしったこっちゃない。


でももし俺が送らんせいで何かあったら

寝覚めが悪いんは確かや………(涙)




そんなどうしようもない結論に達した俺は



仕方なく

黙ったまま俺を見つめるストーカーの手を引っ張り





地面に向かって小さく舌打ちをし

早足に歩き出した……
/ 106ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp