• テキストサイズ

ストーカーと俺の恋模様

第1章 俺だけのストーカー


「え…何この横並び?ていうか誰!?」


テーブルの片側だけに横一列に並ぶ俺らを見て丸より10分遅れで店に着いた横は当然驚くわけで…



呆れて言葉も出てこーへん俺の代わりに


「この子はすばるくんのファンの子やで(笑)よく収録とかも観覧に来てるから横ちょも見たことはあるんちゃう?」


なんて当たり前のように答えながら丸は

ストーカーの方に笑顔で手を伸ばし

頭を撫でようとする


でもその瞬間



俺の隣に座り俺をひたすら見つめてたストーカーは顔をぐるりと丸の方に向け


「触らないでくださいよ!?」


なんてすごい顔で丸を睨み付け威嚇したかと思うと



何事もなかったかのように

また俺の方に顔を向け俺を見つめ始める(笑)



そんなストーカーやから



「と…りあえず名前は

すずちゃんって言うんやな?」



なんて来たばかりで

この場の状況も飲み込めないまま

仕方なく俺の前の席に座り

ストーカーに話しかけた横にも



「はい。」


なんて顔も見ることなく返事をする…



やからついストーカーの頭に手を伸ばし



「質問したんは俺ちゃう…」



そう言ってぐるりと横の方に顔を向け指すと



「うわっ、すずちゃん顔真っ赤(笑)!」



なんて丸の声がして



ちょっと頭触ったぐらいでまさか(笑)?



なんて半信半疑で下を向く

ストーカーの顔を覗き込むと



トマトみたいに真っ赤に染まった顔が

俺の目に飛び込んできた(笑)
/ 106ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp