第5章 難しい両思い
すばるside
トイレでの一仕事を終えたあと
恥ずかしそうに
部屋から逃げ出そうとするすずを捕まえて
俺の隣に座らせて
カッチンカッチンに固まっている
すずの手を右手に
冷えたビールを左手にテレビを見てると
突然すずの頭が
俺のかたにもたれかかる…
「あら…積極的(笑)」
なんて言葉で
跳ね上がる心臓の音を誤魔化して
ちらりと横に顔を向けると
気持ちよさそうに寝息をたてる
すずの顔が肩に乗っていて…(笑)
「びっくりさせるなよ(笑)!」
そう小さく呟きながら
すずの頭を膝の上に乗せ髪を撫でると
すずは気持ちよさそうに
膝の上で猫みたいにほおずりをする…(笑)
あまりにかわいすぎるから
「負けるな…俺(笑)」
そう自分の理性にエールを送り
寝息をたてる唇にキスを落とした………