第4章 一分で解る気持ち
すずside
ぎゅっと目を閉じて待っていても
なかなか触れない唇に
恐る恐るゆっくりと目を開けると
私の顔の前にはすばるくんの顔
じゃなくてスマホがあって……?
「何事………(汗)?」
なんて焦る私に
「いや…あのかわいいから…
写真撮っとこうかなとね…(笑)」
そう言ってすばるくんは
素早くスマホを後ろに隠すと…
「なんかこれじゃあ私じゃなくて
すばるくんの方が
ストーカーみたいですよ(笑)」
「それでええねん(笑)
これからは俺がお前のストーカーに
なったるわ!」
そうどうどうと宣言して
私を引き寄せると
すばるくんの唇がやっと私の唇に触れる
すばるくんとの二度目のキスは
お互いにやっと気持ちが解り合えた
そんな幸せなキスだった…。