第3章 手探りの関係
すばるside
家でレコードを聞いて
リラックスしてる最中
丸から突然
"今すぐマンションの外に出て来て!?"
なんて言う
切羽詰まった声での呼び出しにあい
仕方なく外に顔を出してみると
そこにおったんは丸…
ではなくストーカーで………
「お前なんでここにおんねん?」
そう言って近づく俺に
なぜかストーカーは驚いた顔で後ずさりし…
「何で…すばるくん……
あの…丸山さんは…………?」
なんて回りをキョロキョロと見回す。
「お前今まで丸と一緒やったんか…?」
ストーカーの口から聞く丸の名前に
俺がイラついてることなんか
ストーカーは気付きもせず
「はい…あの丸山さんから電話があって
なんかよく解らないんですけど
アイスを一緒に食べて
それからここに…
少し待っててって言われたんですけど……」
アホみたいにまた丸の名前を呼び続けるから
無性に腹が立って…
ストーカーの体を引き寄せ
これ以上名前を呼ばれへんように
胸の中に閉じ込めてやった…