第3章 手探りの関係
"本気やったら"
そんな予想してなかった言葉に
何も言えずにいる私に丸山さんは
「じゃあもう少し簡単な質問。
もう一回
しぶやんにキスされそうになったら
すずちゃんはそれを拒めますか(笑)?」
そう笑顔で聞いてきて…
「たぶん…拒めません…………」
そう小さく答えた私の頭を
くしゃくしゃとかき回して
「ふーん(笑)」
なんて何もかもわかったような顔をする……。
「だから何なんですか!?」
そう不機嫌に頭に置かれた手を振り払うと
今度はその大きな体で私を抱きしめてきて
「二人ともかわいいなぁ(笑)」
なんてさらに訳のわからないことを言うから
私は躊躇なく無駄に長いその足を
思い切り蹴飛ばしてやった!!