第3章 手探りの関係
すずside
今私の身に起こってることは現実?
私今すばるくんに抱きしめられてる?
突然包み込まれたすばるくんの腕の中
私の脳内はもう大パニックで
夢? まぼろし? 気の迷い?
なんてたくさんの可能性が頭を走り回る。
でもその中で私が見つけだした答えは
"気持ち悪くて一人で立っていられないんだ!"
というもので…
少しでも役に立ちたくて
「おんぶしますか?」
この言葉を投げ掛けたんだ。
なのにすばるくんは
突然小刻みに震えだして
「腹痛い………(笑)」
なんて
私の体を離したとたん大爆笑する始末で…(涙)
「え…?何ですか?違うの………?」
なんて恥ずかしくてあわてふためく私の目の前に
「あほかお前は……(笑)」
なんて笑いながらすばるくんの顔が
だんだん近付いてきて………