第3章 手探りの関係
すばるside
あー、イライラする。
なんでやねん…もう!!
果てしなく沸き上がるイライラと
昨日の夜からずっと俺はお付き合いしてる…。
理由はちゃんと分かってる
全部ストーカーのせいや!
昨日俺は何を思ったか
ストーカーにキスをしようとした。
したくなったんやからそりゃ仕方ない……(笑)
でもそのキスは
唇が触れる前に
ストーカーに口を押さえられ止められてしまった…
「なんで…………?」
ストーカーの行動に
驚いてるそう聞いた俺にあいつは
「飲み過ぎですよ!
ストーカーにそんなことしちゃだめです(笑)」
そう言って何もなかったかのように笑って
俺の腕を掴み歩き始めて…
俺に向けられるストーカーの笑顔は
まったく変わってないのに
何で俺はあの時
目の前で笑うストーカーの笑顔を
あんなにも遠く感じたんやろ…