第3章 手探りの関係
俺だけに向けられるストーカーの笑顔が
妙に嬉しくて
妙にかわいく見えるんは
きっとお酒を飲み過ぎたせいで
大量にリバースして思考が停止してるせいや……
そんなわけない!
なんて自分の感情を頑張って制御しようとしても
どうしてもかわいく見えるんやから
こらもうどーしようもない(笑)
ためしに俺の顔を
ニコニコしながら見つめるストーカーを引き寄せ
胸の中に閉じ込めてみると…
俺の腕の中でストーカーは
"すばるくん!?"なんてパニックになりながら
バタバタと暴れまわる(笑)
それでも腕を緩めず
ただ目を閉じてストーカーを抱き締めていると
そこには
ほんわかして甘い空気が流れ出す……
でもストーカーは
その甘い空気を思い切り破るように
「わかりましたよすばるくん!
気持ち悪くて立てないんですね?
もしよければ私がおんぶして帰りましょうか?」
なんてアホなことを言い始める…(笑)