第3章 手探りの関係
なぜか……
なぜかはわからんけど
安とストーカーを二人きりにしたくなくて
"うっさいわ!"
なんて強がってみたものの…
今の俺は吐き気との壮絶な戦いの最中で
出きる限り戦ってみたものの
もう限界みたいです……(涙)
「すまん……ちょっとトイレ!!!」
そう言ってストーカーの手を離し
目の前にあるコンビニのトイレに駆け込んだ。
どうやったかって?
えぇ…リバースしたよ?
飲んだもん食べたもん余すことなく
リバースしてやったよ!!
胃のムカムカもスッキリし
げっそりしてコンビニを出ると
ストーカーは心配そうな顔で
俺に近付きコンビニの袋を差し出してくる…
袋を受け取り中を見ると
ペットボトルの水と
インスタントの味噌汁が入ってて
「お前水は分かるけど…
なんで味噌汁やねん(笑)?」
そう渡された水を口に含みながら聞いた俺に
「お酒のあとはしじみの味噌汁が良いって
テレビで見たような気がしたから(笑)
ほんとは作ってあげたいんですけど
無理だから家でゆっくり食べてください。」
そう言ってストーカーは
俺のスマホの待ち受けと同じ
満面の笑みで俺に笑いかけた………