第2章 ストーカーとの距離
私の朝はいつだって
赤いものにうめつくされた部屋から始まる。
目が覚めると同時にごろりと寝返りをうち
壁で私と添い寝してくれている
すばるくんのポスターに
「おはようございます。今日も愛してます。」
そう挨拶するところから始まる。
次にウォークマンを付け
すばるくんの声に聞き惚れながら
にんまりするのがお決まりだ。
でも今日はポスターに挨拶するよりも前に
スマホを握りしめ画面を見つめてるだけで
幸せに浸れてしまう………(笑)
だって昨日このスマホに
私の宝物が増えたから。
すばるくんから送られてきたメールは
しっかり保護もしたし
何百回も昨日から見返した。
何回みたって信じられないし
実感なんて一ミリも湧かない。
それでも送られてきたメールをみれば
そこにすばるくんがいる。
幸せすぎて泣けてくるぐらいだ(涙)
1日一回許されたメール。
今日はどんなメールを送ろうか?
そんなことを考えるだけで顔がにやけて
人様には
お見せできないほど崩壊してしまう(笑)