第2章 ストーカーとの距離
収録前にストーカーに送ったメールの返事は
収録が終わって楽屋に戻る頃には
しっかりと返ってきてて…
俺はストーカーの反応が楽しみで
にやける顔を隠しもせず
ストーカーからの初メールを開く。
『メールありがとうございます。
すばるくんと約束しましたから
泣いてませんよ!
ただ叩きすぎて
ほっぺたが少し腫れただけです(笑)
本当に
1日一件までメールしてもいいんですよね?
取り消しは受け付けてませんよ?
すばるくん…心から愛してます!!!』
そんなストーカーからのメールの文章に
衝撃を受けて固まってる俺の横で
「うわ…何そのメール。
俺にくれたんと全然違うやんか…
しぶやんずるいわ…
"愛してます"やなんて…うらやまし(笑)」
なんて俺の肩にあごを置きながら
メールを盗み見してた丸がほっぺたが膨らませる…
「いやいや全然うらやましないやろ(笑)?
初メールで"愛してます"って…
普通に無いやんか?」
これやからストーカーは…(汗)
なんてもう一度メールを見返して
ドン引きしてるくせに
「でもしぶやん…顔にやけてるよ(笑)?」
なんて丸の言葉に
なぜか昨日の真っ赤に染まった
ストーカーのほっぺたを思いだして
思いだし笑いをこらえてる自分に気付いて
そんな自分にちょっと驚かされた……(笑)