第7章 踏み出した先に…
すばるside
「じゃあ…私が悪い訳じゃないんですか…?
私が変だからフラれたわけじゃなく…
ただフラれただけ………?
それはそれでかなりショックです(涙)」
なんて
俺の言葉の本当の意味も理解せず
無駄に暴走気味のすずに一度キスをして
動きがぴたりと止まったところで
改めてちゃんと…
「お前のええとこが
そいつにはアホすぎて
まったく理解できんかっただけや…
俺はちゃんと分かってるよ?
お前のええとこも悪いとこも
全部知った上でお前が好きやねん(笑)
やから今さらお前がイヤって言うても
俺はお前から離れたらへんぞ?
それにもうええ…
やらんでも全然ええわ!
ただお前がずっと
俺のとなりにおってくれたら
それだけで俺は十分なんやから…」
そんな嘘のない言葉を
まっすぐに伝える…。
でもそんな悟りも開けそうな俺に
「すばるくんがよくても私が嫌です!」
なんてすずは真顔で顔を近付けてきて
訳もわからず動けずにいる俺の首に
顔を埋めた……(汗)