第7章 踏み出した先に…
すずside
もうどれぐらいの時間
私はすばるくんの腕の中にいるんだろう…?
私の話を聞いても
すばるくんは何も言わず
ただ黙ったまま私を抱きしめてくれた……
でも
何も言わなくても
すばるくんの腕は暖かかったし
気持ちを落ちつかせてくれた。
「もう私大丈夫ですよ(笑)?」
抱きしめてくれた腕の中で
そう呟くと…
「お前が大丈夫でも…
俺が大丈夫ちゃう!!」
なんて怒ったように言うと
抱きしめてくれてる腕に更に力を入れる…
「あの…ちょっと…苦しいかも……?」
そう言って
なんだか様子がおかしい
すばるくんの顔を見ようと振り返ってみたら
そこにはすごく不機嫌な顔で
眉間にシワを寄せるすばるくんがいた……(汗)