第1章 月夜【レイリー】
あれ?どうして?
そんな思いでレイさんの顔を覗き込んだ瞬間、繋がったまま体勢を変えられて視界がかわる。
そしてわたしのナカを味わうように腰を動かし始めた。
結合部から聞こえる水音は自分の感じている証。付き合っている彼への背徳感と混ざり合って更に感度を高めているみたい。
年齢を感じさせない動きに次第に追い詰められていくと、それに気がついたレイさんは最深部に自身を進めた。
『おくっ気持ち…イイっ』
ポロポロ涙が溢れて、見上げたレイさんの顔がぼやけて見える。
「ハァ…っ」
ぼやけているけれど、さっきみたいに眉間にシワが寄っているのはわかる。溢れる吐息、表情が色っぽくて…
わたしの身体に夢中になってくれている、そう思った瞬間 ナカが収縮し始めた。彼を離すまいとするかのように、体液を搾り取ろうとでもするように蠢いて、全身に快感が駆け巡った。
そんなわたしに口づけしながら、彼は動きを止めなかった。
そして
「クッ…ニレっ」
熱のこもった声で私の名を呼ぶと、レイさんはわたしのお腹の上に熱い飛沫を解き放った。